思考再開

自分さえ良ければ社会から、助け合い・共存共栄社会へ

老後のためにではなく、今を生きた方が、誰もが幸せになれる

「老後のため」に生きている私たち

多くの人たちが「老後のため」に生きています。
老後のことが不安で、老後資金を貯蓄するために働いています。けれども老後のことなんて、老後になってみないとわかりません。予期せぬ出費なんて、その言葉のとおり、予期することなんてできません。いくら貯蓄しても「まだ足りないかも?」という不安から解放されることはありません。私たちは「使うか使わないかもわからないお金」を「余分」に貯め込むために、働いているのです。

私たちは、何のために生きているのでしょうか?「家族と一緒に過ごす時間」や「趣味の時間」もそこそこに、ひたすら働いて貯蓄する……。

どれだけたくさん貯蓄しても、明日、交通事故で死んでしまわないとも限らないというのに……。

8時間でしている仕事を5時間でできるように改善しようという人が現れたとします。本来であれば誰にとってもありがたい話であるはずなのに、「労働時間が短縮された分だけ自分の給与が減らされてしまうかもしれない」「自分はリストラ対象になってしまうかもしれない」などと怖れて、改善しようとする人の邪魔をします。そのくせ「残業が多い!」「サービス残業ばかりだ!」「プライベートの時間が持てない!」などと愚痴るのです。

こんな話は、まだ可愛いものです。
世の中には「明日、食べるもののために、ギリギリの生活をしている人たち」もいます。私たちは、ときに、自分や自分の家族の生活を守るために、自分がリストラされないために、そのような人たちを蹴落としてでも、仕事にしがみつこうとします。そんな自分を反省することもなく、生き地獄で苦しんでいる人たちに対して、「私は頑張ってきたから生き残ることができた! お前たちは頑張らなかったから生き残れなかった! お前たちは甘えている! すべては自己責任だ!」などと、平気で口にします。

たしかに、頑張ること・努力をすることで生き残れるということもあるでしょう。けれども、多くの会社組織においては、「他人に無関心で、他人の痛みに鈍感で、自分の生活を守ることができればそれでいい」という考えの、強い者には絶対服従のイエスマンが生き残れるようになっている気がします。頑張りや努力、そして能力さえも関係ないことがほとんどではないでしょうか?

私たちは「自分が生き残るためであれば、誰かを傷つけることになったとしても仕方がない」などといった考えを捨てるべきです。自分の生き残りばかりを考えるのではなく、だからといって自己犠牲をするのでもなく、「みんなで幸せになる」べきなのです。

そして「誰かを傷つけてでも、自分の老後資金のために働かなければならない社会構造であるがために、誰もがお互いに傷つけあう破目に陥っている! こんな社会はどこか間違っている!」と声を上げるべきなのです。

ベーシックインカムで「今」を生きましょう

ベーシックインカムが導入されれば、「働かなくても生きていける社会」になります。
私たちは「今」を生きることができるようになります。老後の生活も保障されています。老後資金を貯蓄するために働く必要はなくなります。つまり「使うか使わないかもわからないお金」を「余分」に貯め込むために、働く必要がなくなるということです。

失業への恐怖がなくなるので、誰もが自分の仕事を囲い込む必要がなくなり、業務の効率化が進み、短時間労働化が進みます。「家族と一緒に過ごす時間」や「趣味の時間」が増えます。たった一度の人生を、思う存分、謳歌できるようになるのです。

その日その日を、全力で生きることができて、大切な人たちと一緒に過ごす時間をたくさん持つことができたとしたなら、明日、ポックリ死んでしまったとしても悔いはありません。さっぱりとした、いさぎのよい人生ではないでしょうか?(貯蓄もありませんし……)

たった一度しかない人生を(明日、死んでしまうかもしれないというのに)老後のために生きるべきではありません。それは授かった(預かった)命に対して「失礼」というものです。

「老後の楽しみ」よりも「今の楽しみ」

「老後になってから夫婦で旅行がしたい。だから今のうちにお金を貯めておきたい」という人たちがいます。とても素敵な考え方だと思います。しかし、実は非常にリスクの高い考え方でもあるのです。

老後が来ないかもしれないからです。

交通事故で命を落としてしまうことだってあるのです。あるいは、命は落とさないにしても、致命的な障害を負ってしまい、旅行を楽しむどころではなくなっているかもしれないのです。

そこまで、ひどい話ではないにしても、歳をとれば、歯も悪くなりますし、胃袋だって小さくなります。食べる量が減りますから、食べる楽しみも減ります。すると「使うお金」も減ります。本人も楽しくありませんし、世の中にお金も回りません。誰も得をしないのです。

私たちは、若いうちにどんどん旅行にいった方がいいのです。「明日死ぬかもしれないし、歳をとってからだと楽しめない。だから『今』のうちに旅行にいっておこう!」と考えた方がいいのです。若いうちなら、歯も良いですし、胃袋だって大きいので、食べる量が多く、食べる楽しみもあります。当然「使うお金」も多くなります。本人も楽しめますし、世の中にお金も回ります。誰もが得をすることになるのです。

「老後の楽しみ」ではなく「今の楽しみ」のために生きることができる社会の方が、合理的なのです。

私たちの社会的責任

私たちの多くは「会社は会社、自分は自分」などと割り切って、「自分の老後」のことばかり考えて、生きています。ある程度は仕方がないことかもしれませんが、あまりにも無責任のように思います。

何でもかんでも「自己責任」で済まされてしまう世の中です。誰もが自分の身を守ることに必死です。いつのまにやら20歳くらいから「老後」を見据えて生きていく時代になってしまいました。

あとの世代の人たちのためにも、「今を生きることができる社会」の基礎を作っておくことは、私たち大人の社会的責任ではないでしょうか?

ベーシックインカムは、ただの貧困対策ツールではありません。
私たちが「今を生きる」ためにも、必須のツールなのです。

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