思考再開

自分さえ良ければ社会から、助け合い・共存共栄社会へ

介護職員の人手不足は、ベーシックインカムと短時間労働化で解消する

介護職員の人手不足を解消するには?

介護業界の人手不足は深刻です。
多くの人たちは「まずは、介護職員の待遇を改善しなければならない」と考えているようです。彼らの言うところの待遇改善とは、主に「賃金アップ」のことだと思います。言わんとしていることは理解できるのですが、私はこの発想では、問題解決はできないと思っています。私は、介護職員の人手不足は、「賃金アップ」ではなく、「ベーシックインカムの導入」「短時間労働化」で、解消すべきだと考えています。

なぜ、介護職員は人手不足になるのか?

多くの人たちは、なぜ、介護職員になりたくないのか?
介護職員は、なぜ、介護職員を辞めたいと思うのか?
私たちは、何か重大な誤解をしているかもしれません。

介護職員になりたくないのは、「賃金が安いから」ではなく「将来や老後が不安だから」ではないでしょうか? 介護職員を辞めたいと思うのは、「肉体的にも精神的にも重労働だから」ではなく「重労働を『長時間すること』に耐えられないから」ではないでしょうか?

もしも、この考え方が正しいとするならば、「賃金アップ」で人手不足を解消するには、少々無理がある、ということになります。「将来や老後への不安をなくすこと」と「長時間労働をなくすこと」が、問題解決の最良の方法である、ということになります。

将来への不安がない社会と、短時間労働が基本である社会を確立する

私は、ベーシックインカムを導入して、「将来への不安がない社会」と「短時間労働が基本である社会」を確立することが、介護職員の人手不足を解消する、最良の方法だと考えています。

仮に、ベーシックインカムを導入しようとすれば、次のような反論が出てくることでしょう。「働かなくても生きていける社会になったとしたなら、介護職のような『きつい仕事』に就く人たちが、ますます、いなくなってしまう! 今働いてくれている職員さんたちも、どんどん、辞めていってしまう!」……と、このように「人手不足がより深刻になる」と考える人たちが、多いかと思います。

しかし、実際にベーシックインカムが導入されて、短時間労働が約束されれば、まったく逆の現象が起こると、私は思っています。「働かなくても生きていける社会だけれども、『老後の生活』が保障されているし、『短時間労働(例えば、1日4時間勤務)』であるならば、人の役にも立てるし、小遣い稼ぎにもなるし、やってみてもいいかな?」……と、このように考える人たちが、出てくるのではないでしょうか? しかも、そういった人たちが増えれば増えるほど、ますます短時間労働化が、進んでいくことになるのです。

「ただでさえ人手不足なのに、短時間労働(1日4時間勤務)なんて不可能だ!」と思う方もいるでしょうが、逆なのです。「短時間労働(1日4時間勤務)にしていないから、人手不足になっているのだ」と考えるべきなのです。

これまで介護業界に興味はあったが、どうしても飛び込む勇気が持てなかった、決定的なきっかけがなかった、という人たちは多いと思います。「将来への不安がない社会」で「短時間労働である」ならば、という条件付きであれば、介護業界にチャレンジしたい、と考える人たちは、たくさんいるはずです。ベーシックインカムが導入されれば、介護職は案外「人気の職業」になるかもしれません。

社会全体の取り組みで、介護業界の人手不足を解消しましょう

私たちの多くは、「働かなければ生きていけない社会」で、失業への恐怖に怯え、自分の仕事がなくなってしまわないように、あえて非効率的な働き方をしています。5時間でできる仕事を8時間かけてやり、7人でできる仕事を10人でしています。そのような働き方をしておきながら、介護業界の人手不足が報道されると「介護職員の賃金を上げてやってほしい」などと口にしているのです。このようなことで、介護業界の人手不足が解消されるはずがないのです。

まずは、ベーシックインカムを導入します。
私たちは、「働かなくても生きていける社会」で、失業への恐怖から解放され、自分の仕事を守る必要がなくなり、どんどん効率的な働き方をすることができるようになります。8時間かけてしていた仕事を5時間でするようになり、10人でしていた仕事を7人でするようになります。そのような働き方をするようになれば、職を離れることになる人たちが、当然出てきます。そのうちの何割かは、「将来の生活は保障されているし、働かずに生活していこう」と思うことでしょう。それでもいいのです。残りの何割かが、「将来の生活は保障されているし、短時間労働(1日4時間勤務)という条件であるならば、小遣い稼ぎにもなることだし、介護の仕事でもお手伝いさせてもらおうか?」と思ってくれさえすれば、十分なのです。

介護業界の人手不足は、介護業界だけで考えていても、解消することはできません。これは社会全体で取り組むべき問題です。しかし、やるべきことは、実にシンプルです。社会全体で、業務の効率化をどんどん進めて、職を離れる人たちを増やして、そのうちの何割かが自発的に介護業界に流れていくようにすれば、介護業界の人手不足は、ごく自然な形で解消されるのです。

  • ベーシックインカムの導入を宣言する
    (「働かなくても生きていける社会」となる)
  • 社会全体で「業務の効率化」が進む
  • 多くの業界で「短時間労働化」「少人化」が進む
  • 少人化によって職を離れた人たちの何割かが、短時間労働という条件で、自発的に介護職に携わるようになる

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

おすすめ記事

no image 1
第6章 介護離職・介護職員の人手不足について

介護業界の人手不足は深刻です。 高齢化社会は、ますます加速していきます。介護業務 ...

no image 2
ベーシックインカムと「働かない人」に対する不公平感の正体

「働かない人」に対する不公平感は「錯覚」あるいは「幻想」です 「いかなる理由があ ...

no image 3
「業務効率化のジレンマ」がある限り、社会全体の利益は最大化されない

業務の効率化は悩ましい 仕事において、無駄をなくして、生産効率を上げることは、重 ...

no image 4
生産性が向上すればするほど、失業しやすくなる

生産性の向上と雇用の増加は相容れません 生産性の向上と雇用の増加は相容れません。 ...

no image 5
「楽」をすることは「悪」ではなく「知恵」である

「楽」をしないことは、お客様に対して失礼です 仕事において「楽」をすることは「善 ...

no image 6
「誰にでもできる仕事」と「再就職が容易な社会」と「人材の流動化」

私たち自身が、再就職が難しい社会を作っています 再就職(再チャレンジ)が難しい社 ...