思考再開

自分さえ良ければ社会から、助け合い・共存共栄社会へ

「きつい仕事」ではなく「きつい仕事の仕方」をしているだけである

ベーシックインカムが導入されれば「きつい仕事」に従事する人がいなくなる?

ベーシックインカム反対派の意見に、「ベーシックインカムが導入されれば『きつい仕事』に従事する人がいなくなるのでは?」というものがあります。言わんとしていることは、よくわかるのですが、少しだけずれているような気がするのです。たしかに、世の中には「きつい仕事」があります。しかし、たいていは「きつい仕事」をしているのではなく、「きつい仕事の仕方」をしているだけだと思うのです。

私たちは、「『きつい仕事』に従事する人がいなくなること」を懸念するよりも、「『きつい仕事』を『楽な仕事』に改善する努力をしていない、現在の働き方」のほうを、問題視すべきではないでしょうか?

私たちは「きつい仕事」の「仕方」をしているだけです

ある工場では、全従業員が「立ち仕事」をしています。なかには、どう考えても座って作業をした方が、効率がいい仕事もあります。しかし、例外なく誰もが立ったままで仕事をしています。理由を聞いてみると、平然とこんな答えが返ってきます。「昔からこのやり方でやってきたから」……。あるいは、こんな答えが返ってきます。「『立ち仕事』に携わる人と『座り仕事』に携わる人が出てくると、不公平感が生じてしまうので、すべて『立ち仕事』にしている」……。

「立ち仕事」と「座り仕事」とで不公平感が生じてしまう、というのであれば、従業員全員でローテーションを組んで、交代しながら仕事ができるような仕組みを作ればいいのです。長時間同じ姿勢でいることは、身体に悪いです。立ちっぱなしも、座りっぱなしも、同じように身体に悪いのです。疲れるだけでなく、腰や膝など、どこかしら痛めてしまうことも、しばしばあります。「立ち仕事」と「座り仕事」とをローテーションを組んですることは、非常に合理的な考え方なのです。

あるいは「座って仕事をすると素早く動くことができないから、立ったままで仕事をするんだよ」と言う人もいます。だったら、座ったままでも素早く動けるような仕組みを作ればいいのです。どうして「できない理由」から入るのか……私には理解できません。

多くの人たちは、どうも誤解をしているようです。「きつい仕事」を「きつい仕事」のまま受け入れることは、立派なことではありません。どうすれば「きつい仕事」が「楽な仕事」になるかを考えて改善することが、立派なことなのです。

ベーシックインカムを導入した方が「きつい仕事」は改善されやすくなります

あるいは「きつい仕事は、嫌だ嫌だ!」と言いながらも、「きつい仕事」をあえて改善せずに、「きつい仕事」のまま受け入れている、という人たちもたくさんいます。「きつい仕事」を「楽な仕事」に改善してしまうと、自分たちの価値が下がってしまい、低賃金や失業へのリスクが高まってしまうからです。

私たちは、「ベーシックインカムが導入されれば『きつい仕事』に従事する人がいなくなる」などと考えるべきではありません。「ベーシックインカムが導入されていないから『きつい仕事』を『楽な仕事』に改善することができない、という状況に陥っている」と考えるべきなのです。ベーシックインカムを導入して、「働かなくても生きていける社会」にしてしまえば、少しずつ確実に(あるいは急速に!)「きつい仕事」は「楽な仕事」へと改善されていくことでしょう。

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