思考再開

自分さえ良ければ社会から、助け合い・共存共栄社会へ

技術を身につけたとしても仕事に困らなくなるわけではない

「技術を身につけること=仕事に困らなくなること」ではありません

「○○の技術を身につければ、給料が2倍になる!」
「○○のスキルを身につければ、一生仕事に困らなくなる!」

私たちは、こういったキャッチコピーに、思わず目を奪われます。特に後者の「一生仕事に困らなくなる」というのは、魅力的です。しかし、こういった商材には要注意です。世の中は、それほど単純ではありません。

役に立たないインチキの技術であると言っているわけではありません。むしろ、仕事の役に立つホンモノ技術であると思います。回りくどくなってしまいましたが、私が言いたいのは、「仕事に役立つ技術を身につけること」「一生仕事に困らなくなること」とは、必ずしもイコールではない、ということです。

出る杭は打たれます

例えば「プログラミング」の技術を身につければ、圧倒的な事務処理能力を手にすることができます。これまで、1時間かけてしていた仕事が、1秒でできるようになったりします。これは大袈裟ではなく、本当の話です。

ある人は「プログラミング」の技術を身につけました。1時間かけてしていた仕事を、1秒でできるようにしました。彼の職場では、どのような変化が訪れるでしょうか?

上司や先輩が、彼のことを信頼するようになって、彼にたくさんの仕事を回すようになる……というのは、漫画の中でのお話です。上司や先輩が、彼に仕事を奪われることを怖れるようになって、彼に仕事を回さなくなる……というのが、現実世界でのお話なのです。

出る杭はやっぱり打たれます

しかし、ものは考えようです。彼は転職することにしました。
「連日、深夜遅くまでのサービス残業、休日出勤は当たり前、従業員は過労死寸前」という絵に描いたような「ブラック企業」に、あえて入社しました。このような会社で、サービス残業や休日出勤をなくすためのプログラムを組むのであれば、さすがに上司や先輩も「仕事を奪われる」とは思わずに、喜んでくれるだろう……彼はそう考えたわけです。彼は新しい会社で、さっそくプログラミングの技術を発揮することができる機会に恵まれました。さて、上司や先輩は、喜んでくれるのでしょうか?

……残念ながら、喜んではもらえません。彼はここでも、危険人物と見なされることになったのです。上司や先輩は、これまでずっと、サービス残業や休日出勤を繰り返してきたのです。そこに彼が加わることによって、簡単に、サービス残業や休日出勤がなくなってしまっては、上司や先輩としては、自分たちの立場を失ってしまうことになるからです。

結局、彼は、新しい会社でも、浮いた存在になってしまったのです。それもこれも、プログラミングの技術を身につけたばかりに、不幸のどん底に突き落とされることになったのです。

次の2つのことは、覚えておいて損はありません。

  • 1時間かけてしていた仕事を、50分でできるようにすれば、喜ばれます。
  • 1時間かけてしていた仕事を、1秒でできるようにすれば、嫌われます。

これらは、多くの場面で当てはまります。

出過ぎた杭になるしかありません

「○○のスキルを身につければ、一生仕事に困らなくなる!」
こういった言葉を信じて、中途半端に技術を身につけようものなら、痛い目に遭います。技術を身につけるのであれば、とことん極めるしかありません。

「出過ぎた杭」になるしかありません。出る杭は打たれますが、出過ぎた杭は打たれないからです。いっそのこと、起業してしまうくらいの覚悟をしておいた方がいいと思います。(※起業することを勧めているわけではありません)

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