思考再開

自分さえ良ければ社会から、助け合い・共存共栄社会へ

企業の不祥事がなくならないのは、再就職が困難な社会だからである

不祥事を起こした企業は、特別に悪質な企業ではありません

私たちはテレビの報道で、「食品偽装」や「マンションの耐震偽装」といった「起業の不祥事を知ると、怒りを覚えます。しかも、そういった企業の不祥事など、氷山の一角に過ぎないということも容易に想像できますので、より絶望的な気分になります。

不祥事を起こす企業と不祥事を起こさない企業の差なんてものは、「事件になってしまったか、まだ事件になっていないか」の違いくらいしか、ありません。そして、不祥事を起こした企業とは、特別に悪質な企業などではなく、おそらくは、どこにでもある「ごく普通」の企業なのです。

その不祥事は、自分が引き起こしていたかもしれません

「ルーズな仕事」をしている会社は多いと思います。
「業界内の常識」とされるような「小さな不正」をしている会社も多いと思います。

私たちの多くは、例えば、上司や先輩たちが「ルーズな仕事」や「小さな不正」をしていたとしても、見て見ぬ振りをします。「ルールを守っていないのは上司や先輩たちであって自分ではない。自分は真面目にコツコツと働いている……」などと、無関心を決め込みます。不祥事を起こしてしまった企業も、同じような職場環境だったのではないでしょうか?

「ルーズな仕事」や「小さな不正」は、その一つひとつは些細なものかもしれませんが、些細なことが積み重なって、やがて深刻な事態を引き起こすことになるのです。私たちには、そういった認識が、決定的に欠けています。テレビで企業の不祥事が報道されたのであれば、その企業のことを、他人事のようにただ責めるのではなく、「ひょっとしたら、自分が引き起こしていた不祥事かもしれない……」といったような反省を、誰もがすべきだと思うのです。

だからといって、妙な正義感を持つのは危険です

しかしだからといって、上司や先輩に、仕事の仕方を改めましょう、と提案するのは危険です。きっと問題は解決されないでしょう。指摘されて行いを正すくらいなら、最初から、きちんとした仕事をしているからです。問題が解決されるどころか、余計な提案をしたために、会社に居られなくなるかもしれません。

今の世の中は、転職回数が多いだけで、問題がある人間だと疑われます。「我慢が足りない」「何をやっても長続きしない」などと人格を疑われます。転職を繰り返せば繰り返すほど、低賃金の仕事にしか就けなくなります。

会社(あるいは社会)のためを思ってリスクを取った人が、生活に苦しむ破目になるなんて、馬鹿げた世の中です。しかもこの人は、「正義感が強い立派な人」として評価されることは決してなく、むしろ「正義感を押しつける融通の利かない人」として評価されることになるのです。

「働かなくても生きていける社会」と「再就職が容易な社会」を実現しましょう

今の社会の問題点は、「働かなければ生きていけない社会」でありながら「再就職が困難な社会」であることです。私たちは生きていくために、(ブラック)企業の言いなりにならざるを得ません。会社のルーズな仕事ぶりや小さな不正を、見て見ぬ振りをせざるを得ません。その結果、消費者としての私たちの安心安全は、どんどん無くなってきています。

私たちは、いつ「被害者」になっても、いつ「加害者」になっても、おかしくないのです。

まずは、ベーシックインカムを導入して、「働かなくても生きていける社会」にして、失業への恐怖をなくしましょう。そして、何度でも転職・再就職が繰り返せる社会を築きましょう。私たちは、経営者や上司に対して、安心して意見ができるようになり、会社の不祥事を事前に防止することができるようになります。それでも、会社側が、ルーズな仕事ぶりや小さな不正を改めないようであれば、会社を辞めてしまえばいいのです。会社を辞めていく人たちが増えれば、やがてこの会社は自然淘汰されることになり、消費者としての私たちの安心安全も、保たれるようになるのです。

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