思考再開

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生活保護の「捕捉率」とは?

生活保護を受けることは悪いことではありません

「生活保護費の不正受給が発覚!」
そんなニュースが目に飛び込んでくると、私たちは憤りを隠せません。

しかし、勘違いしないでください。不正受給をしている人たちが悪いのであって、普通に生活保護制度を活用している人たちは何も悪くないのです。

どうも、こういったニュースが報道されると、あたかも生活保護を受けている人たち全員が悪いことをしているかのように錯覚してしまう人たちが出てくるのです。悪いのは、ほんの一部の不正受給をしている人たちだけなのです。

生活保護の「捕捉率」とは?

生活保護捕捉率という言葉を知っていますか?
生活保護の捕捉率とは、「生活保護の受給資格がある人のうちの、生活保護を利用している人の割合」のことです。日本の生活保護の捕捉率は、よくて20%程度だと言われています。つまり、生活保護の受給資格がある人のうち、5人に1人しか生活保護を受けておらず、残りの4人は、何らかの理由で、生活保護の受給から漏れている、ということなのです。

生活保護を受けさせてもらえない人たち

生活保護を受ける資格があるにも関わらず、役所の窓口で追い返されてしまう人たちがいます。いわゆる「水際作戦」というやつです。
「今のあなたには、受給資格はありません」と嘘の説明をされたり、「あなたよりも、はるかに生活が苦しい人が生活保護を受けずに頑張っているというのに、あなたは恥ずかしくないのですか! 本気になって探せば、仕事なんていくらでも見つかりますよ!」などと罵倒されて、追い返されてしまうのです。

生活保護をあえて受けない人たち

生活保護を受ける資格はあるが、あえて生活保護を申請しない、という選択をする人たちもいます。
「人様の税金で生きていくなんて、そんな恥ずかしいことはできない……」「生活保護を受けていることが世間に知れたら、白い目で見られてしまう……」「子どもが学校でいじめられるかも知れない……」
こういった考えに支配されて、自ら受給を拒んでしまうのです。

生活保護の捕捉率の低さは、深刻な問題です。マスコミは「生活保護費の不正受給」ばかりを報道するのではなく、「生活保護の捕捉率の低さ」についても、もっと報道すべきです。

ベーシックインカムという選択肢

「生活保護の捕捉率をいかにして上げるか?」と考えることも大事ですが、「生活保護制度を廃止にして、かわりにベーシックインカム制度を導入してみては?」と考えてみることも大事だと思います。

すべての国民の銀行口座に、最低限の生活を送るのに必要な現金が、無条件で定期的に、振り込まれるので、不正受給はほぼ完全に防げますし、役所の窓口で追い返されることもありませんし、世間の目が気になるようなこともありません。

他人事ではありません

いつだって忘れた頃に、悲しいニュースが報道されます。餓死してしまった人、孤独死してしまった人……。身内の介護をするために会社を辞めたが、お金に行き詰まり、無理心中をはかった人……。要介護者の面倒をずっと見てきて、その要介護者が他界した後に、再就職をしようと思ったが、雇ってくれる会社が見つからずに、自ら死を選んだ人……。
決して他人事ではありません。今の自分の生活が、いつまでも続くという保障は、どこにもないのです。

現行の生活保護制度は、うまく機能していません。ここは生活保護制度を見直すだけでなく、ベーシックインカムという選択肢についても、考えてみるべきではないでしょうか?

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