トップページ
PICK UP CONTENTS
-
-
ベーシックインカムと「一億総活躍しないでもいい社会」
※未完成の連載記事です。
私たちは「一億総活躍しないでもいい社会」を目指すべきです。社会とは、発展すればするほど、雇用が減少するようにできています。言い方を変えれば、雇用が減少するということは、それだけ社会が発展しているということでもあるので、実は喜ばしいことなのです。失業者がいることは問題ではありません。失業者が食べていけないことが問題なのです。
「ごあいさつ」のようなもの
「生きる力」よりも「助け合う力」
「自己実現」「自己成長」……。
こういった言葉を聞かない日はありません。最近では「生きる力」といった言葉もよく耳にします。どれも強く、たくましい響きのある言葉です。しかし、少し冷静になってみると、これらの言葉の陰に潜んでいる危うさに気づきます。何てことはありません。「自己責任」という言葉に、上品なよそ行きの服を着せてやっているだけなのです。
そのことを裏付けるかのように、「助け合うこと」「協力し合うこと」は、ほとんど語られなくなってしまいました。助け合いさえすれば、特別に意識などしなくても自然と、自己実現にも自己成長にもつながるというのに……。協力し合いさえすれば、生きる力などといった大げさなものも必要ないというのに……。
私たちは「誰も助けてはくれない世の中だ。だから自分の身は自分で守るしかない!」などと考えがちです。たしかにその通りかもしれません。しかし、私たちの多くが、自分の身は自分で守るしかない、と考えてしまうから、ますます助け合うことから掛け離れた世の中に拍車が掛かっているのだ、ということも、また事実なのです。私たちは、自分の生き残りを考えることで、結果的に自分自身の首を絞めているのです。
四方八方どちらを向いても「自分の生き残り」ばかりです。
世の中がギスギスするのも当然です。
今、私たちに本当に必要なのは「生きる力」などではなく「助け合う力」なのではないでしょうか?
「1+1=2」とは限りません
純粋な数学においては「1+1」が「2」であることに、間違いはありません。しかし、人間関係においては、必ずしも「1+1」が「2」であるとは限りません。
私たちは日々、「成果」をあげるために、働いています。
協力し合えば、たとえば「1人+1人=2.2人分の成果」を上げることができます。しかし不毛な競争(というよりは足の引っ張り合い)をすれば、たとえば「1人+1人=1.8人分の成果」しか上げられません。
残念ながら、今の私たちは、後者のような働き方をしているようです。
「生きる力」を全否定するつもりはありませんが、「助け合う力」を見直した方が、より多くの人たちが幸せになれるのではないでしょうか?
貧困を作り出しているのは私たち自身です
なぜ貧困があるのでしょうか?
不毛な競争をして「1人+1人=1.8人分の成果」になるような働き方をしているからです。「全体の利益の最大化」がなされずに、それゆえに「個々への分配が最小化」されて、貧困が生じているのです。協力し合って「1人+1人=2.2人分の成果」になるような働き方をすれば、分配は多くなりますので、貧困は生じません。
私たちは貧困に陥らないようにと競争をして、地位や立場を獲得しようとします。地位や立場を獲得したら、今度は、地位や立場を守るための競争をします。私たちはそうやって、いつまでたっても「1人+1人=1.8人分の成果」にしかならないような働き方を続けているのです。自分が「幸せ」になるためであれば、どこかの誰かに「しわ寄せ」がいったとしても、まるでお構いなしなのです。
貧困は「天災」ではなく「人災」です。
貧困を作り出しているのは私たち自身なのです。
真面目なサイトです
真面目なサイトです。
社会の在り方、働き方、義務教育からイジメ問題まで、幅広く書いていきたいと思っています。「通勤・通学の暇つぶし」にでも読んでもらえれば幸いです。
おすすめ記事
-
1
-
第6章 介護離職・介護職員の人手不足について
介護業界の人手不足は深刻です。 高齢化社会は、ますます加速していきます。介護業務 ...
-
2
-
ベーシックインカムと「働かない人」に対する不公平感の正体
「働かない人」に対する不公平感は「錯覚」あるいは「幻想」です 「いかなる理由があ ...
-
3
-
「業務効率化のジレンマ」がある限り、社会全体の利益は最大化されない
業務の効率化は悩ましい 仕事において、無駄をなくして、生産効率を上げることは、重 ...
-
4
-
生産性が向上すればするほど、失業しやすくなる
生産性の向上と雇用の増加は相容れません 生産性の向上と雇用の増加は相容れません。 ...
-
5
-
「楽」をすることは「悪」ではなく「知恵」である
「楽」をしないことは、お客様に対して失礼です 仕事において「楽」をすることは「善 ...
-
6
-
「誰にでもできる仕事」と「再就職が容易な社会」と「人材の流動化」
私たち自身が、再就職が難しい社会を作っています 再就職(再チャレンジ)が難しい社 ...